意見を持つ | 福島市 学習塾 高校受験 個別指導 A-TOP
【意見を持つ効果】「勉強のヒント」454
今日の一言:
「与えられるばかりじゃダメだ。自分で考えなければ。」
解説:
与えられた問題を解くのは得意だが、自分で課題を発見し解決する方法を見つけるのが苦手な生徒がいる。
与えられた問題を解くだけなら、それほど頭を使わない。なぜなら、答えは決まっているからだ。与えられた問題を解くばかりでは、入試直前に伸び止まる。
なぜその問題を解く必要があるのか。何を理解したいからなのか。その問題を解くことでどう成長できるのか。問題を通して自分で課題を発見し、その解決方法を考える必要がある。『考える癖』を持つといい。
考える癖をつけるには、常日頃から意見を持つのが効果的だ。
ニュースを聞いたら、そのニュースへの意見を考える。根拠も考える。なぜその意見なのか。日々これを積み重ねる。
その繰り返しが、問題解決能力の向上につながるのだ。======================================================================
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以前にも書いたことがあったが、小論文はその人が普段から何を考えているのかがわかるとても優れた入試だと思う。
というのも、普段意見を持っていない生徒が、小論文の入試当日に新たな意見・考えなど思いつくはずもないからだ。
たとえば「コミュニケーション」について普段まったく考えたことがない生徒がいるとする。小論文の課題が「コミュニケーションについてどう思うか」だ。必死に考えるも、焦ってしまって考えが浮かばない。
なんとか制限時間内に浮かんできたものは、
「コミュニケーションを大事にしないと、人間関係が壊れてしまうことがある」
というありきたりの主張だったりする。
別にありふれた内容でも、それが論理的に述べられていればいいのだが、残念ながらそういった生徒は、以下のような悩みも抱えていることがほとんどだ。
自分の体験を入れなくては…と考えるも、その体験も中学生が書きやすい「部活動友情論」だったりする。社会的事象を書こうと最近のニュースなどを思い出そうとするが、普段ニュースなどは見たことがないのでわからない。
つまり、普段何の意見も持たずに生活していると、残念ながら内容の薄っぺらな小論文になってしまうのだ。
経験からいうと、「素直でとても人がいい」生徒ほど内容が薄い傾向にある。
逆に、性格が少しひねくれていてちょっぴり生意気なくらいの生徒の方が、いい小論文を書いたりする。
これは私自身の幼いころからの経験から言ってほぼ間違いない。
人口5000人足らずの小さな村で育った私は、幼いころから「親・先生・目上の人のの言うことは聞きなさい」と常々言い聞かされていた。「くちごたえ」などもってのほかだ。
いや、別にうちの親はほとんど叱らない人だったので、別に「くちごたえ」するようなこともなかったのだが。
この言葉を固く守り続けてきた私は自分でいうのもなんだが、とても「素直」な子どもだったように思う。
「素直な事はいいことだ」をスローガンに、「人の好さ」を全面的にウリに出していた前田少年がつまずいたのは、高校生の時だった。
(続く)