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【きまぐれ日記】国語は苦手…汗

(1)Aとあるが、これははたして妥当といえるだろうか。
確かに、文章中にあるようにAという事実もあるだろう。
しかし、実際は、Bなのではないだろうか。

(2)なぜなら、Cだからだ。もし、AならばおそらくDのようになってしまうだろう。また、Eのようになってしまう可能性も考えられる。例えばFの時などだ。

(3)以前、私は、Gという体験をした。その時に、Bと痛感した。
また、過去にもHという学者がIと述べている。そこにも、Bについて考えさせられる説が出てきているほどだ。

(4)理想をいえばAだろうが、実際は難しく現実はBだ。
したがって、私たちはBを前提にJについて考えなければならないだろう。

突然、驚かれたことかと思う。
これは、いったい何かというと……
小論文などの論理的文章の基本パターンである。

(1)資料からの引用に問題提起+判断 … テーマ文の問題に対して疑問を投げかけ、新たな判断を述べる。
(2)根拠と結果の推測 … その疑問の理由と、その結果どうなるかを述べる。
(3)根拠を詳しく説明 … 例・体験・引用・社会現象・対立関係などを用いて説明する。
(4)まとめ(結論) … 判断の反復か、新たな提案

これは、わがA-TOPの小論文講座(12月)でやる内容だ。しかし、その場でお題を与えられて書けるようになるためには、相当の訓練が必要になる。

というのも、小論文のテーマは入試当日資料を読まされるまでわからないからだ。

小論文は、ふだんから何を考えて生活しているか、何を考えて書物に接しているかが丸見えの優れた入試選抜方式だと思う。

ニュースなどに興味を持って接し、普段からその内容について誰かと意見を交わしているかが十分把握できる。テレビで論じられているありがちな意見になってしまう生徒もいれば、独創的な発想だが根拠が薄い意見になってしまう生徒もいる。

いずれにしても、根拠がしっかり述べられているかがポイントになるわけだ。根拠がなければそれはただの『作文』に成り下がってしまう。

なぜこんな話をしたかというと、『国語の授業をしっかり受けているだけではダメだ』ということを言いたかったからだ。もちろん、国語の授業をうけなくてもよいという意味ではない。

小論文においては、国語だけではなく他の科目も大切なのだ。

例えば、社会科(公民・歴史など)で得た知識から社会事象に対して自分の意見を持ち、その意見を誰かと交換しあって人の意見を自分のものと比較する。英語を学習しながら、日本文化と外国文化の違いを学び、日本文化に対して自分なりの意見を持つ。理科を学習しながら、科学事象に対して疑問を持つ習慣を持つ。

そういった習慣が大切なのである。

普段何も考えていない生徒が、入試の時に突如考えが浮かぶわけがない。意見とは、その人の持っている『引出し』のようなものだ。空っぽの引き出しからは何も出てこない。引き出しの中にどれだけ自分の意見や考えを貯めておけるかがポイントになる。

うちの塾では、論理エンジンというテキストを使って、普段から論理的思考を養う訓練をしている。論理的な文章に普段から接することで、根拠の書き方や意見の展開手法を学ぶことができる。

ただし、これもその文章を読んで自分の意見を持つことが大事なわけだが。

とこんなえらそうなことを言っている私も、こういった論理的文章を意識したのは『大学入試』からだった。中学校の時の国語は社会科に次いで苦手な科目だったりして…。

よっぽど、うちの塾の中3の方が中学時代の私よりはるかにデキる…。はい…。

カテゴリー:ブログ | プライベート 投稿日:【2008 年 10 月 21 日】
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