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【きまぐれ日記】人物本位??テスト本位??

「テストじゃなくて人物を見てほしい」

そう言った中3生がいた。

『苦手な勉強で判断されるのは嫌だ。
委員長をやったし、部活でも好成績を収めたから、人物で判断してほしい。』

きっとそんな気持ちなんだと思われる。

その気持ちはよくわかる。この時期は入試に直結している内容をやるため難易度も上がってくる。また、実力テストなどで思うように伸びないため、現実からなんとか逃れたい。

そんな心境から思わず言ってしまった一言に違いない。

そこで、考えてみた。

高校受験においてテストをしないで人物を見る方法を。
いったいどんな方法があるだろうか。

まず、一般的なものならば、『面接』か。
面接なら、質問しだいでその生徒の考え方や今まで努力してきた過程なども聞き出せるかもしれない。何よりもいいのは、答えている時の表情を見られることだ。

日々、自分に対する約束事を守っている優秀生は、やはりイイ顔・イイ姿勢をしている。目と背筋に力があると言ったらいいのだろうか。人と話をする時の姿勢が本当にすばらしいのだ。

面接なら、そういった優秀生を見つけることが出来るかもしれない。

しかし、ここで問題があることに気付く。

オール5に近いような優秀生は確かに見分けられるかもしれないが、いたって普通の3・4交じりの生徒はどうしたらいいのだろうか。合否をつけられるほどの違いが、表情や姿勢に現れるとは決して思えないのだ。

じゃどうするのか。

面接を点数化するしかない。
では、面接の何を点数化するのか。答え方5点、話し方5点、内容5点……こんな感じで点数化するのか?

かなり無理があるだろう。だって、面接官は1人じゃないのだから。3人の面接官がいれば、3通りの好みが。5人の面接官がいれば、5通りの好みがあるのだ。主観を点数化するなんてナンセンスだ。

では、面接以外の選抜手段は何があるだろう。

『内申点』だけで判断するのはどうだろうか。

入試ではなくて、通知票の5段階評価のみで判断するのだ。これなら、普段から真面目にやっている生徒を見つけることができる。コツコツ真面目に定期テストに取り組んでいる生徒は、とても勤勉である。少し不器用な面もあるが、それを勤勉さでカバーしている。

そんなコツコツ型の生徒こそ高校側の欲しい人材であろう。

しかし、またここで疑問が生じる。

内申点は何で決められるのかという疑問だ。

そう。内申点こそ、定期テストで決められるのだ。やはり点数化した定期テストで5段階評価が決まるのである。な~んだ、結局テストじゃん。

しかも、これは中学校によって基準が違う。ある中学校では定期テストがやたら簡単なので、5が多かったり。別の中学校では、定期テストが難しいのでなかなか高得点が取れず5が取れなかったり。

不公平感が生じるのは間違いない。だって、生徒は中学校を選べないのだから。

じゃぁ、部活動の活躍度で判断するのはどうだろうか。

これはかなりいいかもしれないぞ。3年間続けた部活動があり、その部活動で好成績を収めたとなれば、それなりに毎日コツコツ努力したことがわかるわけだから。しかも、テストじゃないものによって順位がつけられている。県大会1位だったり、全国大会ベスト8だったり。

しかし、ここでまた不公平な要素を発見してしまった。

それは、『いい顧問の先生に当たるかどうか』だ。中学校の部活動って、顧問の先生の力がかなり大きいのではないだろうか。

それこそ、本当は学生時代柔道部だったけれど、柔道部がないので仕方なくバスケ部の顧問を受け持っている先生がいたり。

逆に、バレーボールで国体に何度も出場した経験がある先生が、バレーボール部の顧問になったとたん県で1位になったり…。

こんなことは、中学校の部活動において日常茶飯事だ。

そんな部活動の活躍度だけで、高校の合否を判定することはそれこそ不公平に思えてしまう。

では、何がもっとも公正で公平なのか。

やっぱり……アレしかないわけである。
おもいっきり点数が出るアレ。
どんな生徒も公平に受けられて、頑張れば評価されるというアレだ。

そう。入学試験だ。

人物評価は不公平感が出るということでやはり無理だ。

あきらめてさっさと勉強するしかないみたいです。

カテゴリー:ブログ | プライベート 投稿日:【2008 年 10 月 3 日】
コメント(2)

コメント一覧

08/10/4 投稿者:みほ

普段の「勉強のヒント」もとても為になり大好きですが、
こういった雑談系も楽しく、思わずクスリとしてしまい大好きです。
毎日更新は大変でしょうが、楽しみにしておりますので頑張ってください。

08/10/5 投稿者:前田

みほさんへ

ありがとうございます。
誰からもコメントがもらえず、みなさんに読んでもらえているのか自信をなくしていたところでした(笑)

ですので、そのようなコメントをいただけてうれしい限りです。

「勉強のヒント」は、気合い入れて毎日更新中ですが、
「気まぐれ日記」は、本当に気まぐれの更新です。

その日、思いついたことを書いているだけですが、そのダラダラ感を楽しんでいただければ幸いです。

今後ともよろしくお願いします。

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