問題はだれが作る | 福島市 学習塾 高校受験 個別指導 A-TOP
【きまぐれ日記】誰が出題者?
「そんなの出ないよ」
定期テストが近くなってくるとよく聞こえてくる台詞だ。
この台詞はどんなシーンで聞こえてくるかというと…
(1)自習室で勉強中の生徒が、友達にわからないところを聞いたときにその友達が発する
(2)テスト対策補習中に、自分にとって難しい問題にぶち当たった時につぶやく
(決してTOPクラスの成績ではないが、比較的上位の生徒に多い。中下位の生徒は、自分では判断しない)
(3)出てほしくないという希望的観測をもったときに発する
などか。
ちなみに、満点を狙っている生徒は、あらゆる問題に対して必死に取り組もうとする。理解済みの授業をも「聞きもらしはないだろうか」という姿勢で臨んでいる。だから、「そんなの出ないよ」という台詞は口にしたことがないであろう。
しかし、90点を狙っている生徒は、マイナス10点分のゆとりを悪いように解釈してしまう。
「ここは出来なくても大丈夫だろう」
「こんなの出たとしても、みんなできないから大丈夫だ」
「こんな難しいの出ないはずだ。出たとしても90点以上はいける」
「これが出たら『捨て』だな」
これが、模擬テストや入試なら、狙っている点数によっては捨て問題も必要で確固たる戦術で受験する必要がある。
しかし、定期テストレベルの問題なら満点を狙ってほしいのである。ましてや、上位の生徒ならばなおさらだ。「そんなの出ないよ」などという台詞を私の前で言おうものなら、私から即座に言われること必至である。
「え?君がテスト問題作るの?」
と。
続けざまに、
「その問題を出すかどうかは、出題者が決めることであって、君が勝手に判断するだけ無駄だよね」
と追い討ちをかけられるのがオチだ。
「これも出るかもしれない」そんな気持ちでテスト勉強に臨んでほしいと思う今日この頃である。