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失敗しない塾選び (6)

その塾の経営スタイルと教室責任者の指導経験

学習塾の経営スタイルは、主に3つに分かれる。

(1)チェーン展開している大手進学塾で、教室責任者がサラリーマン
(2)チェーン展開している大手進学塾で、教室責任者が独立自営
(3)チェーン展開していない個人経営塾

教室責任者の経験が最も豊富なのは…

ただし、
「前職が営業職で学生時代にアルバイトをして楽しかったから塾経営を始めました。
 開業して2年です。」
というような場合は除くことにする。

その地域に密着して5年以上も経っていれば、その地域の学校の定期テスト傾向や、県立入試の問題、県立高校のレベル・難易度、合格予想など、あらゆる面で頼りになるのは間違いない。

そういう地域から信頼されている塾は、近くを探してみれば意外に多いことがわかる。

進路指導は、入塾当初は特に気にならないかもしれない。しかし、中3の進路選択をしなければいけない時期というのは、12月という切羽詰まった時期で、すでに塾替えは不可能な時期なのだ。

そう考えれば、中3ならばなおさら、入塾時に進路指導についての質問は確実にしておくべきであることがわかる。一言でいい。

「何をもとに進路指導をなさっているのですか?」と。

私自身、数年前まで大手進学塾に勤務し、前述の(1)のスタイルで教室経営をしたことがあった。また、教室経営者の上長として、複数の教室管理を任されることもあった。

1年目で教室責任者を任された時は無我夢中で、進路指導については、先輩教室長や所属上長からアドバイスをもらい指導したものだった。

(1)のようなチェーン展開しているような塾で、教室責任者がサラリーマンの場合には、必ずその上長がいる。

したがって、(1)の場合は、生徒自身と教室責任者の相性がよく授業自体がわかりやすければ、進路指導についてはさほど心配する必要はない。

問題は(2)のような場合である。

チェーン展開しているような塾で、独立自営のスタイルだと大手個別指導塾がそれに該当するのだろうか。本部へのロイヤリティが発生するコンビニのようなあれだ。

消費者のイメージからすると、本部がしっかりしているのでテキストや指導法、進路指導も安心だろうと思われるかもしれないが、必ずしもそうとは言い切れないのが現状である。

広告やテキストなどは確かにしっかりしている。ただし、指導法や進路指導は、開業当初にまとまった研修はあるものの各店舗に任せているのがほとんどなのだ。

実際、そういったフランチャイズ系塾のHPの開業者募集ページを見てみると、「未経験者でも大丈夫」と謳っているところがほとんどであることがわかる。

つまり、フランチャイズ系の独立自営の教室責任者は、指導に関しては経営者自らが工夫しながら試行錯誤しているのが現状なのだ。経験の差がそのまま成績向上や合格率の差となって表われてしまう。

「当たり」「はずれ」の差が大きいのも(2)のような場合に多いといえよう。

確固たる信念をもって開業を決意し、生徒・保護者へ徹底的なサービスを提供する経営者ももちろんいる。私もそういう経営者を何人も知っている。

しかし一方で、教務面中心ではなく、経営中心の考え方を貫き情宣活動一辺倒の経営者もいるのだ。

入塾時に必ず通っている生徒(保護者)に評判を確認し、自ら足を運んだ上で、教室責任者と面談をし、信頼できる責任者なのかどうかをみてほしい。

入塾を検討するのはそれからだ。

カテゴリー:失敗しない塾選び 投稿日:【2008 年 9 月 6 日】
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